第2章 安全の確保,安全の実証及び環境保全のための調査研究等
3 環境放射能調査

(3)米国原子力軍艦の寄港に伴う放射能調査

 米国原子力軍艦の寄港に伴う放射能調査は,横須賀,佐世保,沖縄ホワイトビーチにおいて実施している。米国原子力軍艦の我が国への寄港は,昭和39年11月初めて原子力潜水艦が佐世保に寄港して以来,昭和55年9月末までに通算171回(横須賀133回,佐世保21回,沖縄ホワイトビーチ17回)に達した。
 昭和54年度には,各寄港地において,定期調査を実施したほか,原子力軍艦の寄港に伴い,横須賀で6回及び沖縄で4回の寄港時調査を行ったが,放射能による周辺環境への影響はなかった。
 なお,昭和55年3月16日から18日及び3月21日から22日までの期間,米国原子力巡洋艦ロングビーチが沖縄に寄港した際に,水中系モニタリングポストのひとつに測定値の変動が観測されたが,周辺の一般的なバックグランド放射能の増加が見られないことから,放射能による環境への影響はなかったと判断された。


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