第4章 核燃料サイクル
3.核燃料加工

軽水炉用の核燃料加工は,海外で濃縮されだウラン(UF06)を粉末状(UO2)にする「再転換」と,これをペレット状に加工する「成型」の工程がある。
 我が国ではこの部門の事業化が進み4つの会社が携わっている。
 「再転換」加工は,加圧水型炉用燃料が全て国内で,行われているが,沸とう水型炉用燃料は一部を海外に委託している。そこで逐次能力増強が計画されている。
 「成型」加工では,加圧水型,沸騰水型ともに全量が国内で加工されているが,燃料需要の増大が見込まれるため,増強計画が検討されている。
 なお,ジルカロイ被覆管の製造については,ほぼ国産化が達成された。
 また,軽水炉用以外の核燃料加工については,新型転換炉「ふげん」及び高速増殖炉「常陽」,「もんじゅ」用のウラン,プルトニウム混合酸化物燃料の加工工程における自動化,遠隔操作化,品質管理等の技術開発は,動力炉・核燃料開発事業団において進められている。


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