（１）核燃料加工の需給バランス
我が国の軽水炉用燃料の成型加工については,現在の生産能力では,昭和50年代後半までの需要しか賄えないため,それ以降の需要に対しては,能力の拡充が必要である。
また六弗化ウランから二酸化ウランへの転換(再転換)については,これまで,もつぱら加圧水型炉用燃料の再転換が国内で行われてきたが,沸とう水型炉についても,国産化が逐次進められた。
ジルカロイ被覆管の製造については,現在,国産化率は50%程度であり,残りは海外から完成品で輸入されている。
（２）技術開発
動力炉・核燃料開発事業団において,①ウラン鉱石の浸出処理のための技術開発,②従来の粗製錬と精製錬を電解還元工程を経て直結する一貫製錬法の実用化のための技術開発,③新型転換炉(ふげん)及び高速増殖炉(常陽,もんじゅ)用のウラン・プルトニウム混合酸化物燃料の加工工程における自動化,遠隔操作化,品質管理等の技術開発を進めた。また,新技術開発事業団では,低品位ウラン鉱の連続浸出処理技術の実用化を図るため,昭和53年9月委託開発することとした。
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