5.日米原子力交渉

(1)交渉の経緯

① 福田総理・モンデール副大統領会談(52.1.東京)-両国の緊密な協力を約束
② 井上ミッションの派遣(52.2.18~28  ワシントン)-我が方の立場を説明
③ 日米首脳会談(52.3.21~22.ワシントン)
(I) 我が方の立場を主張
(II) 両国が困らないような解決策を見出すために緊密な協議の続行を約束
(国内体制)
 核燃料特別対策会議〔宗野科学技術庁長官(議長)外務大臣。通商産業大臣〕を設置して国内体制を整備
(52.3.29.第1回会合)
④ 第一次交渉団の派遣(52.4.2~18.ワシントン)-技術的諸点についての意見交換
⑤ 核燃料対策自由民主党派遣団(佐々木議員,与謝野議員)訪米(52.4.15~24.ワシントン)-米国議会・行政府関係者との意見交換
⑥ 先進国首脳会議(52.5.7~8,ロンドン)-日米両国に満足のいく解決に努力することの確認
⑦ 第二次交渉団の派遣(52.6.2~6,ワシントン)-「日米合同専門家チームにより,東海村施設の運転に関して両者に受入れ可能な解決策を速やかに探求するため調査を行うこと」で合意
⑧ 日米合同調査(52.6.27~7.6,東海村,7.7~11東京)(A)日米合同専門家チームによる調査
 (イ) 構成:(米国チーム)
 シァインマン国務省原子力担当補佐官を団長とする総員11名
 (日本チーム)
 内田原子力局動力炉開発課長を団長とする総員11名
 (ロ) 内容:再処理施設の運転に関連して,既定方式及び各種方式の検討→7月11日に両国政府に報告
⑨ 第三次日米原子力交渉(52.8.29~9.1,東京)宇野首席代表とスミス首席代表とに率いられた両国代表団との間で交渉し,基本的合意達成。
⑩ 日米原子力交渉合意に基づく調印のための代表団訪米(52.9.10~17ワシントン)
 宇野首席代表に率いられた調印のための代表団が渡米し,共同声明の発表並びに共同決定の署名。


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