1.原子力委員会の計画及び方針

(9)INFCEに臨む我が国の基本的考え方

(昭和52年10月14日)
 原子力委員会

1 INFCE参加の意義
(1) 我が国は,原子力の平和利用と核拡散の防止とは,両立し得ると考えており,かかる我が国の基本的立場について諸外国に理解と協調を求めるため,INFCEに積極的に参加することとする。
(2) 同時に,INFCEの結果は,我が国の原子力政策に対して大きな影響を及ぼすものであるので,検討の過程を通じて我が国の政策を反映させる必要があり,かかる観点からも本計画に積極的に参加する必要がある。

2 基本的立場
(1) 原子力の開発利用に関する我が国の基本方針は,次のとおりである。
 イ エネルギーの安定供給のため,原子力の開発利用は,必要不可欠である。
 ロ ウラン資源の有効利用を図る必要があり,また,使用済燃料を長期貯蔵することが困難な事情にあるため,再処理を中心とした核燃料サイクルの確立を図る必要がある。
(2) 以上の方針に基づき,INFCEにおいては,次のとおり対処する。
 イ 原子力技術開発の歴史と継続性を十分尊重するとともに,代替技術の検討に当たっては,核拡散防止の効果のみらなず,その実用化の難易度,所要の期間,資金等も重視すべきことを指摘する。
 ロ 原子力の平和利用と核拡散防止を両立させるための具体策の検討に当たっては,動力炉・核燃料開発事業団再処理施設における核拡散防止のための研究開発の成果等の提供を通じて,積極的に協力する。
 ハ 技術面での検討のほか,国際的規制の制度面での改善に関する検討にも参加し,寄与する。


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