第6章 新型炉と核融合の研究開発
(参考)諸外国の動向

(2)重水減速転換炉

 軽水炉に比べ,中性子吸収の少ない重水を減速材として用い,中性子経済の優れた転換比の高い,重水減速転換炉の開発は,カナダ,英国等で進められている。
 カナダでは,重水減速加圧重水冷却型のCANDU-PHW炉の開発を積極的に進め,既に7基が運転中であり,インド,パキスタン,韓国等にも輸出されている。
 また,英国では,重水減速沸とう軽水冷却型炉(SGHWR)の開発を進め,ガス炉(AGR)に代わる次期炉型に選定していたが,英国内の電力需要の減退,技術的問題から,SGHWR炉の今後の開発は再検討中である。


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