第6章 新型炉と核融合の研究開発

1 新型転換炉

 新型転換炉は,減速材として中性子吸収の小さい重水を使用するため,核燃料の利用効率が高く,また,軽水炉燃料の再処理によって得られるプルトニウムを有効に利用することができるという特徴を持っている。
 我が国における新型転換炉の原型炉開発は,動力炉・核燃料開発事業団が,内閣総理大臣の定めた「動力炉開発業務に関する基本方針」及び「同基本計画」に従って実施している。
 また,実証炉の研究開発については,昭和51年8月の原子力委員会新型動力炉開発専門部会における「今後実証炉概念設計及びこれに必要な研究開発を動力炉・核燃料開発事業団において進める」との方針に基づき同事業団において進めている。


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