第3章 国際関係活動
3 核拡散防止体制強化に関する国際的協議

(2)先進国首脳会議から国際核燃料サイクル評価(INFCE)まで

 昭和52年5月7日及び8日に,我が国のほか,米国,英国,フランス,西ドイツ,カナダ,イタリアが参加してロンドンで開かれた主要国首脳会議においては,核燃料問題が主要な議題の一つとなり,共同宣言においては,原子力増大の必要性並びに核拡散の防止の重要性について合意されるとともに,これらの問題点を対象とした研究を発足させることとなり,そのために,次の目的を持つ核問題主要国予備会議を開催することが合意された,
① 核拡散の危険を回避しつつ,原子力の平和利用を推進するための最善の方法につき予備的分析を行うこと。
② 国際的な核燃料サイクル評価への付託事項を研究すること。
 これを受けて,昭和52年6月8日,9日及び7月27日,28日と2回の核問題主要国間予備会議(於パリ)が開かれ,国際核燃料サイクル評価として検討すべき付託事項について協議した結果,10月19日から21日の間,ワシントンにおいて第1回国際核燃料サイクル評価設立総会が開かれることとなった。


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