第2章 核燃料サイクル
2 ウラン資源

(2)ウラン資源の調査探鉱

 動力炉・核燃料開発事業団の探鉱活動及び地質調査所の調査活動によって,現在までに確認された我が国のウラン埋蔵量は下表のとおりである。

 また,動力炉・核燃料開発事業団は,岡山県人形峠において,従来の粗製錬と精製錬とを電解還元工程を経て直結する新しいウラン製錬技術である一貫製錬法(PNCプロセス)の実用化のための技術開発を進めている。
 海外においては,動力炉・核燃料開発事業団と民間企業によって,ウラン鉱床の調査,探鉱活動が積極的に進められている。動力炉・核燃料開発事業団の調査,探鉱予算の推移は表のとおりであり,昭和51年度には,アフリカ,南米等における鉱業事情調査を実施するとともにマリ国を中心とするアフリカ諸国,カナダ,オーストラリア等における単独又は海外機関との共同による鉱床調査を積極的に実施した。

 海外ウラン探鉱を実施している民間会社は,次表に示すとおりであり,金属鉱業事業団の成功払い融資(52年度融資枠はウランを含む非鉄8鉱種で約10億円)及び52年度から新たに導入されたウラン探鉱に対する出資,海外経済協力基金,日本輸出入銀行等からの融資,債務保証等を受けて,各国で探鉱活動を進めている。


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