第1章 原子力発電

3 国民の原子力発電に関する意識

 総理府は,昭和50年10月に実施した原子力発電に関する世論調査に引き続き,昭和51年度においても同様の世論調査を行った。51年度の調査結果と前年度の調査結果とを比較してみると,
○ 原子力発電が今後の電源開発の中心になるとの意見は約50%であり,前年と同程度であったが,太陽熱発電に対する期待が増えている(9→17%)。
○ もつと原子力発電の開発を進めた方がよいとの意見が増加し(39→50%),やめる方がよいとの意見が減少している(27→15%)。
○ 居住地での原子力発電所の建設については,賛成するものが減少し(46→21%),反対するものが増加している(24→49%)。
 これらの結果からみると総論賛成,各論反対の傾向が一段と強まったと考えられる。原子力発電のしくみについては,70%の者が知らないと答えており,知識の普及が望まれる。


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