1 原子力知識の普及活動

(1)「科学技術週間」,「原子力の日」

 昭和48年度及び昭和49年度における原子力知識の普及活動は,主として「科学技術週間」及び「原子力の日」を中心に全国各地で講演会,音楽会,映画会,展示会,試験研究機関の公開及び作文募集などの数多くの行事が行われた。
 「科学技術週間」は,科学技術に対する国民の関心と理解を深め,我が国の科学技術の振興を図るため,昭和35年2月26日の閣議了解に基づき,できるかぎり毎年4月18日を含む1週間に各種の科学技術に関する行事を集中的に実施し,目的を達成するために設けられたものである。
 また,「原子力の日」は,昭和39年7月1日,原子力利用の推進のため,広く国民一般の原子力についての理解と認識を深めることを目的として毎年10月26日とする旨,閣議了解により制定された。なお,10月26日は,日本原子力研究所東海研究所において,昭和38年動力試験炉(JPDR)により我が国ではじめて原子力発電に成功した日であり,また,昭和31年国際原子力憲章に我が国が署名した日である。
 昭和48年度,49年度における主な行事は以下のとおりである。

 入選者は,科学技術庁長官から長官賞が授与され,原子力施設(東海,福島)に招待された。

(2)セミナーの開催

科学技術庁は,原子力の開発利用等に関し,正しい知識の普及を図るため,地方公共団体等の職員,高等学校の教職員等を対象としたセミナーを開催している。昭和48年度,49年度に開催されたセミナーの概要ば以下のとおりである。

(3)映画,発行物の作成

 科学技術庁及び日本原子力研究所は従来から原子力平和利用に関する映画を製作してきたが,昭和48,49年度に作成されたものは以下のとおりである。

 昭和48,49年度に発行された主な出版物は以下のとおりである。


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