１　研究施設の整備

(1)　大洗工学センター
　昭和44年度末に発足した動力炉・核燃料開発事業団の大洗工学センターには動力炉開発に必要な施設が整備されている。すなわち,高速増殖炉関係については,ナトリムウ流動伝熱試験装置,ナトリウム材料試験ループ,ナトリウム機器構造試験施設,照射燃料試験施設,大リークナトリウム―水反応試験施設,IMW蒸気発生器試験施設,小リークナトリウム―水反応試験施設,安全性試験施設,ナトリウム分析棟が完成している。さらに昭和44年度から建設に着手した実験炉をはじめ,照射材料試験施設,燃料集合体検査施設,50MW蒸気発生器試験施設,水流動試験等の工学試験施設が建設あるいは整備中である。
　新型転換炉関係については,重水臨界実験装置,大型熱ループ,部品機器試験施設,安全性実験施設が完成し,すでに本格的試験が行なわれている。このほか,研究管理棟,安全管理棟等付帯施設が整備された。
(2)　東海事業所
　動力炉・核燃料開発事業団の東海事業所においては,燃料関係施設の整備がすすめられている。昭和46年度には高速増殖炉および新型転換炉のプルトニウム燃料製造のためのプルトニウム燃料第2開発室が完成し,試運転を経て本格的運転を開始する運びとなった。また,燃料材料検査施設の整備を終え,本格的試験検査がすすめられた。

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