第4章 濃縮ウラン
§2 ウラン濃縮に関する海外諸国の動向

5 ソ連および中国の動き

 ソ連は1970年頃から西欧諸国に対し濃縮ウランを供給する用意のあることを表明し,1971年3月,フランスと同国の第1号軽水炉の初装荷用濃縮ウランを供給する契約を締結した。さらに他の西欧諸国とも交渉中と伝えられているが,その供給条件等は明らかにされていない。
 中国については,蘭州にガス拡散濃縮工場が存在するといわれ,その規模は1967匪情年報(中国共産主義研究所―台北―発行)によると約180トンSWU/年と推定されている。


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