第4章 濃縮ウラン
§2 ウラン濃縮に関する海外諸国の動向

4 ウラン資源国の政策

 カナダ,オーストラリア,南アフリカ共和国等のウラン資源国は,従来のように天然ウランの形で輸出するのではなく,付加価値の高い濃縮ウランの形にして市場に出した方が有利であるとの考えから濃縮工場を国内に建設することを検討しているものとみられる。
 とくに南アフリカ共和国は,1970年夏,独自の濃縮法を開発したと発表し,1971年11月にはパイロットプラントにおいてある程度の濃縮ウランをつくり出したことを明らかにしているが,同国の濃縮法については明らかにされていないので,疑問視する向きも多い。


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