第3章 核燃料
§2ウラン資源の確保

2 ウラン資源の長期的安定確保策

 このような情勢にかんがみ,原子力委員会は昭和46年4月,「ウラン資源確保対策懇談会」を設置してわが国におけるウラン資源の確保策について審議を行ない,同懇談会は同年6月25日その報告書をとりまとめた。
 同報告によれば,ウラン資源の長期的な安定確保のためには9海外ウランの長期購入契約等を引き続き促進するとともに,長期的には所要量の1/3程度を開発輸入によって確保することを目途に海外資源の開発を強化することが必要であるとし,このため,国の基礎的な調査活動をさらに強化拡充するとともに,民間の行なう探鉱開発活動に対しては,一段と強力な助成策を講ずる必要があるとしている。
 この具体化の第一歩として47年度から金属鉱物探鉱促進事業団に海外資源探鉱にかかわる成功払い融資制度が導入された。


目次へ          第3章 第2節(3)へ