第2章 原子力発電
§2 原子力発電所の建設

2 原子力発電所の建設計画

 現在設置許可の申請中の原子力発電所は(第2-3表)に示すとおり,3基,2,776千kwである。このうち東京電力(株)の福島発電所6号炉や日本原子力発電(株)の東海第二発電所はBWR型の1,000千kw級のものであり,先に許可がなされたPWR型の大飯発電所とともに1,000千kw級の大容量原子炉である。また,四国電力(株)では愛媛県伊方町に原子力発電所の建設を準備しており,昭和47年5月には内閣総理大臣あて設置許可の申請を行なった。
 さらに,中部電力(株)が静岡県浜岡町に浜岡原子力発電所2号炉の建設を計画しているほか,北陸電力(株),北海道電力(株)等でも原子力発電所の建設について積極的な検討が進められている。このような計画によると新設される発電設備の約半分を原子力発電でまかなうことになっており,将来の原子力発電設備容量は昭和55年度には32,000千kw,60年度には60,000千kwに達するものと見込まれている。


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