第12章 国際協力

§5 調査団の派遣

 昭和46年度原子力関係機関から諸外国に派遣された調査団は下記のとおりである。
(1) MHD発電調査団
 日本原子力産業会議は,MHD発電の最近の発展についてとくに,実験プラントの成果を中心に討議することを目的として,ミュンヘンにおいて開催されたIAEA,ENEAの共催による「第5回MHD発電国際会議」の参加,および,欧米各国の関連施設の訪問を目的として,西ドイツ,イタリア,スイス,フランスおよび米国に8名を派遣した。
(2) 原子炉安全調査団
 原子力局は,非常用炉心冷却設備(ECCS)問題の重要性にかんがみ,その実情を調査することを目的として,米国に5名を派遣した。
(3) ウラン濃縮計画調査団
 原子力委員会は各国におけるウラン濃縮計画の進展状況および今後の計画について調査を行なうことを目的として,フランス,イギリスおよび西ドイツに5名を派遣した。
(4) ジュネーブ会議参加国会議員団
 衆議院および参議院の科学技術振興対策特別委員会は,ジーネーブ会議参加,および各国原子力事情の調査を目的として,約3週間,ベルギー,スイス,イタリア,モナコ,フランスおよびカナダに5名を派遣した。
(5) ジュネーブ会議参加欧州視察団
 原子力産業会議は,ジュネーブにおいて国連主催の「第4回原子力平和利用国際会議」への参加および欧州原子力施設を訪問視察することを目的として,スイス,フランス,イギリス,西ドイツ,スウェーデンおよびイタリアに21名を派遣した。
(6) ウラン資源調査団
 自由民主党科学技術特別委員会は,ウラン資源の開発に関する視察および事情聴取の目的でオーストラリア,ニュージーランドおよびカナダに5名を派遣した。


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