第12章 国際協力

§2 国際機関との協力

 原子力の平和利用を推進するにあたっては,原子力の環境に対する影響,放射性廃棄物の処理処分,保障措置の適用,開発途上国援助等の問題は国際機関を通じて処理することが適当であり,このため,わが国は,国際原子力機関など原子力関係国際機関の活動に積極的に参加協力している。
 また,1971年9月第4回原子力平和利用国際会議が,IAEAの協力の下に国連主催により開催され,原子力の役割および原子力開発利用の進展に伴う諸問題に関して,各国原子力平和利用分野における指導的立場にある者相互間において情報交換討議等が大規模に行なわれた。わが国も平泉原子力委員会委員長を首席代表として120名におよぶ代表団を派遣,広範にわたる原子力開発利用に関する討議に参加した。


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