第11章 原子力産業
§4 核燃料加工産業

2 研究炉用板状燃料

 わが国の大型研究用原子炉で高濃縮板状燃料を使用するものは原研のJMTR,JRR2,JRR4および京大原子炉で,これらの年間所要量は総計250〜300本である。これに対して板状燃料の加工事業者としては,住友電気工業(株),古河電気工業(株)および三菱原子力工業(株)の3社があるが,その加工能力は年間690本で,一時的な需要の集中を考慮しても供給力は十分であり,技術的にもすぐれたものであるので,板状燃料は現在すべて国産化されている。


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