第2章 動力炉開発
§4 研究施設の整備等

1 研究施設の整備

(1)大洗工学センター
 44年度末発足した大洗工学センターにおける主要研究開発施設は,45年度にはそのほとんどが完成したが,更に一層の整備がすすめられた。すなわち,高速増殖炉関係については,ナトリウム流動伝熱試験装置,ナトリウム材料試験ループ,ナトリウム機器構造試験施設,照射燃料試験施設,大リークナトリウム―水反応試験施設等がほぼ完成したほか,44年度に建設に着手した実験炉をはじめ,照射材料試験施設,1MW蒸気発生器試験施設,小リークナトリウム―水反応試験施設,安全性試験施設等の建設をすすめた。新型転換炉関係については,重水臨界実験装置,大型熱ループ,部品機器試験施設,安全性実験施設が44年度完成し,本格的試験が行なわれている。このほか,研究管理棟,安全管理棟,ダム等の取水関係工事等付帯施設の建設整備もすすめられた。

(2)東海事業所
 東海事業所においては,燃料関係施設の建設がすすめられている。高速増殖炉および新型転換炉のプルトニウム燃料製造のための,プルトニウム燃料第2開発施設の建設整備がすすめられ,46年度より本格的運転を開始する運びとなった。また,燃料材料検査施設は,そのほとんどの整備を終え,本格的試験検査をすすめた。


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