§3 二国間協力
6その他

原子力委員会は,45年度海外原子力関係招へい者として,オーストラリア原子力委員会委員長バグスター博士,スイス原子力委員会委員長ホッホシュトラッサー博士,ニューヨーク州立大学教授サドコウィッツ博士等を招へいし,両国の原子力事情,協力の進め方,専門技術的事項につき意見の交換を行なった。
 また,原子力委員会は,第4回原産年次大会(46年3月開催)に出席のため来日したサピアリー米国原子力委員会オークリッジ濃縮工場運営事務所長,フランクリン英国原子力公社生産担当理事,ペッカーフランス原子力庁産業計画担当理事,ホガード・ウルトラ・セントリフュージ・ネザーランド社理事長等と会談し,ウラン濃縮の問題について意見の交換を行なった。
 以上のほか,シュワルツ・オーストラリア国土開発大臣,オールダー・オーストラリア原子力委員会委員,アスピノール米国上下両院原子力合同委員会委員,ルー・南アフリカ共和国原子力委員会委員長,カルデラーレ・イタリア原子力委員会事務局長,スウェーデン国会議員団等が来日し,原子力委員会,科学技術庁原子力局等と意見の交換を行なった。
 このほか,45年10月西田科学技術庁長官はスウェーデンのヴイックマン工業大臣の招へいに応じて同国を訪問し,原子力平和利用に関する協力等の問題について意見交換を行なった。
 また,原研は,46年2月1日から3日までゴツトリーブ博士(米国プリンストン大学プラズマ研究所長),ピース博士(英国原子力公社カラム研究所長),大河千弘博士(米国ガルフ・ゼネラル・アトミック研究所核融合研究部長),吉川庄一博士(米国プリンストン大学プラズマ物理研究所)ほか数名の世界の核融合関係のトップレベルの専門家を招へいし,わが国の専門家をまじえて東京において「国際的トーラス討論会」を開催した。


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