IV核兵器不拡散条約関係資料

3核兵器不拡散条約署名の際の原子力委員長談話(昭和45年2月3日原子力委員会談話)

 核兵器不拡散条約の調印について
 政府は,本日の閣議において核兵器不拡散条約に調印することを決定したが,各国が本条約の精神を体して世界平和に寄与するよう努力することを期待する。
 本日の政府声明においては,原子力委員会の意見が反映されているが,本条約の運用にあたっては,原子力平和利用が阻害されることのないようにする必要がある。とくに,国際原子力機関が行なう保障措置については,各国の管理制度を活用して簡素化を図る等,今後著しい発展が期待されるわが国の原子力産業の活動を阻害しないよう配慮がたされるべきこと,また核兵器国が自国における平和目的の原子力利用を国際原子力機関の保障措置の対象とすることの重要性を重ねて強調し,政府がこの方向に一層力を尽すよう期待する。


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