II原子力委員会の計画および方針

6新型転換炉評価検討専門部会の設置について

(昭和44年5月22日原子力委員会決定)
1設置理由
 動力炉・核燃料開発事業団法第25条第1項の規定に基づいて定められた動力炉開発業務に関する基本方針および第1次基本評画に従って,動力炉・核燃料開発事業団が開発している新型転換炉に関しては,上記方針および基本計画に基づき,その原型炉の建設の具体的計画は,事前の研究開発の成果,および海外における技術の動向等を評価検討のうえ定める必要がある。
 このため,本委員会に新型転換炉評価検討専門部会を設置し,上述の審議を行なうものとする。
2諮問事項
 上記新型転換炉に関して,次の諸事項等について検討を行ない,その原型炉の建設の具体的計画の妥当性を評価する。
(1)軽水炉と比較した場合における新型転換炉の経済性の見通し,海外で開発中の重水炉との比較
(2)新型転換炉が核燃料の多様化,核燃料資源の有効利用等エネルギーの安定供給に寄与する度合
(3)新型転換炉の原型炉の建設に関する動力炉・核燃料開発事業団の開発計画の技術的見地からみた妥当性
(4)新型転換炉の自主技術による開発の効果
3設置期間
 昭和44年10月までに審議を終えることを目途とする。
4担当原子力委員
 武田 委員
 山田 委員
5所管課
 原子力局動力炉開発課
6構成員
青木 成文東京工業大学教授
石原 周夫日本開発銀行総裁
大熊 一郎慶応義塾大学教授
大島 恵一東京大学教授
向坂 正男(財)エネルギー経済研究所所長
荘村 義雄電気事業連合会副会長
田中 慎次郎評論家
福田 節雄成蹊大学教授
堀越 禎三経済団体連合会副会長
前田 之進富士電機製造(株)取締役社長
松根 宗一日本原子力産業会議副会長
三島 良績東京大学教授


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