§2 臨界実験装置

 三菱臨界実験装置は,三菱原子力工業(株)が,原子力第1船の炉心設計および軽水炉の炉工学,炉物理実験を行なうことを目的として,埼玉県大宮市に建設していたものであるが,昭和44年7月臨界に達し,10月から試験・研究のための運転が行なわれている。
 重水臨界実験装置(DCA)は,動力炉・核燃料開発事業団が,新型転換炉に関する炉物理基礎デーダおよび安全系に関するデータを得ることを目的として昭和43年12月以来茨城県大洗町に建設を行なっていたものであるが,工事がほぼ完了し,昭和44年12月臨界に達した。


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