§３ 乗組員の養成訓練原子力第1船完成後(海上公試運転終了後),慣熟運転および実験航海が行なわれることになっており,原船事業団ではこれに備え,原子力第1船の乗組員養成訓練計画をたて,42年度以来これを実施している。
この計画は,原子力第1船の運航の安全を確保するため,在来船の海員資格を有するものを中心に編成される乗組予定員に,核物理,原子炉操作,放射線管理,原子力第1船の構造,機能,運転等について,2〜3年間にわたって研修を行なうことを目標としており,42年〜43年度は,新規採用した延べ11名の乗組予定者について,日本原子力研究所(原研)のJPDR運転訓練過程およびラジオアイソトープ研究所等において研修が行なわれた。44年度については,9名の新規採用乗組予定員を加え,原研JPDR,放射線医学総合研究所,(株)東京原子力産業研究所等でそれぞれ研修が行なわれた。
今後,さらに乗組予定員を採用して,上記の研修を行なわせるほか,定係港に建設中のシミューレーターによる運転訓練等をとおして,原子力第1船の乗組員を養成する予定である。
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