§4 研究施設の整備,国際協力等

  1研究施設の整備

   (1)大洗工学センターの発足

 動燃事業団は,大洗において各研究開発施設の建設をすすめてきたが,下に示すとおりこれら施設は,44年度にほぼ完成を見るにいたり,45年3月,従来の大洗建設事務所を廃止し,新たに大洗工学センターとして発足せさ,動力炉開発のための研究開発がいよいよ本格的に開始されることとなった。

(高速増殖炉関係)
 ナトリウム流動伝熱試験装置が完成し,実験を開始したのをはじめ,ナトリウム材料試験ループ,ナトリウム機器構造試験装置,α-γケーブ等の施設の建設も順調にすすめられ,45年度にはそのほとんどが完成する運びとなっている。さらに,44年度末には,高速実験炉の建設が48年度臨界にいたらせることを目途に開始された。

(新型転換炉関係)
 重水臨界実験装置,大型熱ループ,コンポーネントテストループ,安全性実験施設が,本年度に完成し,本格的試験が開始された。

   (2)東海事業所

 高速増殖炉および新型転換炉のブルトニウム燃料製造のため,プルトニウム燃料施設の増設がすすめられているが,45年3月,高速増殖炉関係の建屋が完成し,内装機器の据付を開始したのにひきつづき,45年度には新型転換炉関係の建設が着手される。
 燃料材料検査施設については,45年2月,新型転換炉関係施設が完成し,試験検査が開始された。ひきつづき,高速増殖炉関係施設の整備が45年度に行なわれることになっている。


目次へ          第4節 2へ