§3 新型転換炉の開発

  1概要

 在来型炉の技術と経験を活用することが可能であり,かつ,核燃料の多様化と有効利用をはかる観点から,天然ウランを燃料として使用しうる重水減速沸騰軽水冷却型炉を新型転換炉開発の目標としている。
 新型転換炉の開発については,先に述べた基本方針および基本計画によれば,初期装荷燃料として微濃縮ウラン,またはプルトニウム富化天然ウランを用いる電気出力20万キロワット程度の重水減速沸騰軽水冷却型の原型炉を49年度頃に臨界に至らせることが目標とされている。44年度においては,この原型炉の建設の具体的計画について,原子力委員会において評価検討が行なわれ,動燃事業団の計画どおり原型炉の建設をすすめることになり,45年度に福井県敦賀地区において,その建設がはじめられることとなった。また,原型炉の設計,建設に必要な研究開発が行なわれているが,これら新型転換炉の開発計画は(第2-2図)に示すとおりである。


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