§2 高速増殖炉の開発

  8燃料,材料の開発

   (燃料要素等)

 燃料ピンの開発研究については,実験炉用の高密度ペレットの製造試験が実施され,海外炉で照射試験を行なうための試料が製造された。燃料集合体の開発研究については,動燃事業団は前年度試作した燃料集合体の受入評価を行ない,また,これを用いての水流動試験を行なうとともに,ナトリウム流動試験のための準備を行なった。
   (燃料照射)

 燃料設計データを得るため,44年度には,ジェネラル・エレクトリック社の材料試験炉(GETR:米国)およびドーンレイ実験炉(DFR:英国)において,燃料ピンの照射および照射後試験が実施されるとともに,更にラプソディー実験炉(Rapsodie:フランス),エンリコ・フエルミ炉(EnricoFer-mi:米)等における燃料照射の準備がすすめられた。
   (材料)

 制御棒,遮蔽材について製造試験およびこれによる物性測定が行なわれたほか,構造材料についても溶接部の試験等が開始ざれた。
 このほか,燃料材料の照射後試験等を実施するため,燃料集合体試験施設(MMF)の概念設計がすすめられた。
  9安全性の研究

実験炉に関して,炉容器のモデルによる耐衝撃試験,一次系配管破断についての構造研究,耐震構造振動試験等が実施され,安全性評価の資料を得るとともに,安全性確立のための研究が行なわれている。


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