§2 日本原子力発電(株)東海発電所

 原電の東海発電所は,わが国最初の実用規模の原子力発電所であり,40年5月,臨界に達し,42年2月,最大出力16万6,000キロワットの発電を達成した。42年7月以降,全出力の16万6,000キロワットで営業運転を行なっている。43年度は,定期点検補修のため,9月から11月までの間に60日間運転を停止したが,その他の期間はほぼ順調な運転をつづけ,43年度の運転時間は7,047時間,発電量は10億4,000万キロワット時に達した。43年7月19日に東電との売電契約が成立し,売電価格は1キロワット時あたり4円78銭と取り決められた。また,44年3月28日英国GE社との燃料取替機の引取り契約に調印し,これによって東海発電所の全設備の引取りを完了した。


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