§3 新型転換炉開発
3 炉物理研究

 住友原子力工業に委託して同社の臨界実験装置を改造して重水―軽水の二領域臨界実験を行なっており,ウラン炉心について43年9月よりの予備試験に引きつづきミクロパラメーターについての実験を行なっている。また重水臨界実験装置については,重水減速沸騰軽水冷却型炉の核特性に関する高精度のデータを求め,また核設計コードの信頼性を確認し,炉心設計に必要な各種の基本的情報を得るため,44年12月末臨界の予定で,43年12月,同装置建設工事に着手し,43年度末には基礎工事を完了した。
 このほか,制御棒の反応度特性を早急に確認するため米国サバナリバー研究所にその試験を委託し,制御棒を製作し,44年2月発送,3月より実験に着手した。


目次へ          第2章 第3節 4へ