§3 新型転換炉開発
2 原型炉の設計

 原型炉の基本構想を取りまとめ,原子炉の核的,熱的設計に重点をおき開発上の様々な問題点を解明するため,動燃事業団は第1次設計を43年2月に(株)日立製作所を幹事会社とする原子力5社グループに発注し,43年6月に完了した。その仕様は(第2-2表)のとおりである。
 この設計結果をもととし更に二領城臨界実験,伝熱流動実験,英国原子力公社から購入した臨界実験データ,炉心設計コード等開発途上の各分野の成果を充分反映させた第2次設計が原子力5社および日本原子力発電(株)等によってすすめられており,43年度後半に契約を終え,44年度末の完成を目指している。

 このほか,カナダから一次冷却系破断実験の資料,ジルコニウムーニオブ合金圧力管の評価およびジルコニウム合金と異種金属との接合法に関する資料等を購入し,これを設計および研究開発に反映させている。


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