§2 高速増殖炉の開発
6 核燃料開発

 (燃料要素等)
 燃料ピンの開発研究については,高速実験炉初装荷用の高密度ペレット型,高燃焼度用の低密度ペレット型および振動充てん型の各プルトニウム―ウラン混合酸化物系燃料ピン製造法の開発,高燃焼度燃料の挙動研究,しぼり加工の評価試験,被覆管クリープ試験等を東海事業所で行なっている。
 高速炉用燃料集合体の開発研究については,メーカーに委託試作した3種のグリッドについて寸法試験,強度試験等を完了し,グリッド間隔決定のためのピンのたわみ,振動等の測定,集合体組立難易の研究,集合体技術開発としては集合体中のピンの間隔の測定法の研究,集合体の水流動特性の測定等を東海事業所で実施中である。
 (照射試験)
 高速炉用燃料について,燃料設計のデータを得るため,海外の高速炉の照射契約の交渉を行ない,これと併行して試料の輸送等の手配をすすめてきた。燃料ピンの照射についてはGE材料試験炉(GETR,米国)において現在照射が進行している。ドーンレイ炉(DFR,英国)においても照射の諸準備を完了した。また,エンリコ,フェルミ炉(APDA,米国)については,照射すべき燃料の製造を完了し,同炉の運転開始を待っている。
 燃料集合体の照射については,ラプソデイ炉(Rapsodie,フランス)で照射する燃料の製作をすすめている。


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