§2 高速増殖炉の開発
5 主要機器,部品の開発

 炉体構造等の大型機器の研究開発については実験炉の第3次概念設計の考え方を反映させつつ炉容器,燃料取扱装置,炉心構造物,制御棒安全棒駆動装置を43年度末にそれぞれ(株)日立製作所,富士電機製造(株),東京芝浦電気(株)の各社に製作発注を行なった。
 また炉体構造物の部分構造の研究開発については炉心燃料集合体の振動解析研究のためのハイドロリツクホールドダウン試験装置の準備が完了し,試験が原研において行なわれている。また原研に委託した炉心流動模擬試験については試験準備を終え,4月から実験に入るにいたった。伝熱実験用ヒータピン束試作試験についても原研に委託して試験装置類の設計試作を行なっている。
 しゃへい技術開発研究については,高速炉しゃへい体中での中性子減速およびスペクトル測定に関する放射線透過試験をほぼ完了した。
 また,一次元,二次元しゃへい計算コードの開発整備については,それぞれ原研,東芝において作業がすすめられている。
 計測制御技術の研究開発に関しては高速実験炉の運転に必要な高速炉中性子計装,炉内計装,プロセス計装等についての各種の調査を行ない,これ等の開発方法が検討されており,破損燃料検出装置,燃料チャネル流量計等については,現在試作中である。


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