§1 国内における原子力開発利用の動向
4 原子力第1船の建造

 原子力船に関しては,日本原子力船開発事業団(原船事業団)において,わが国の原子力第1船の開発がすすめられているが,43年11月,いよいよその船体工事が着手された。その後,工事は順調に進捗し,44年6月,進水式が挙行され,「むつ」と命名された。今後,原子力船むつは,,船体ぎ装を行ない,45年6月頃,現在,青森県むつ市において,建設工事がすすめられている定係港に回航され,同地で原子炉ぎ装を行ない,47年1月には,完成の予定となっている。
 この原子力船むつの建造は船体,原子炉とも,でき得る限り国内技術によることとされており,これにより,原子力船建造に関するわが国の技術体系が早期に確立されるものと期待される。


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