§3 中共核爆発実験

 中共は,43年12月27日,中共西部地区ロプノール湖付近で第8回の核爆発実験を実施した。これは,TNT火薬約3メガトンの爆発力相当の水爆実験とみられている。
 環境放射能レベルは平常値とまったく変わらなかったが,12月28日,防衛庁のジェット機が八戸―松島間上空で高空浮遊塵を採取し,400〜750ピコキュリー/立方メートルの放射能があることを確認し,核種分析の結果,これが中共の核爆発実験によるものと認められた。このことは,わずかながら放射能気塊の一部がわが国上空にも飛来したことを示しているが,強放射性粒子はまったく検知されず,わが国への影響はほとんどなかった。
 この測定結果は,付録IV-4に示すとおりである。


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