§11 国家試験
1原子炉主任技術者

 原子炉等規制法により,原子炉設置者は,原子炉の運転に関して保安上の監督を行なわせるため,原子炉主任技術者免状を有する者のうちから,原子炉ごとに,原子炉主任技術者を選任することが義務づけられている。
 原子炉主任技術者免状は,国家試験または認定により,科学技術庁長官から交付されている。試験は,筆記試験および口答試験からなり,口答試験は筆記試験に合格したものであって,原子炉運転に6カ月以上従事した者または原研の原子炉研修所の一般課程等科学技術庁長官の指定した講習機関の課程を修了したものでなければ受験することができない。認定は,一定の資格をもった者について,その都度行なっている。
42年度には,第9回口答試験および第10回筆記試験が行なわれた。
 第9回口答試験の受験者は21名,合格者は18名であった。42年度末現在,原子炉主任技術者の免状を有する者は,科学技術庁長官により認定された者15名を含め,合計175名となった。
 また,第10回筆記試験の受験者は104名,合格者は27名であった。


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