§2 原子炉の設置と運転にともなう安全対策
1原子炉施設安全問題懇談会の開催

 わが国における原子力発電の進展にともない,現在までの審査経験の整理等による安全設計の基準の整備について検討をすすめる必要が生じており,また,動燃事業団における動力炉開発の推進にともなって高速炉等の新しい動力炉について安全審査の方法をあらかじめ検討しておく必要も生じている。
 このような観点から,原子力委員会は,安全審査の問題点および解決の基本的な方向を検討するため,原子炉施設安全問題懇談会を開催することとした。
 同懇談会は,学識経験者および関係各省庁の職員12名をもって構成し,軽水炉に関する安全設計の基準,高速炉等に関する安全審査およびその他安全審査にかかわる重要事項について検討することとし,43年2月から審議を開始した。


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