§7 使用済燃料の再処理
1再処理の研究開発

 原研では,46年度に完成する予定の動燃事業団の使用済燃料再処理工場の要員の訓練と再処理技術の確立のため,再処理試験設備の整備に努めてきた。42年度においては,抽出,蒸発,溶媒回収の各工程の機器の整備および作動試験ならびに全工程のコールド試験を行なったが,43年3月,JRR-3の使用済燃料を用いてホット試験を開始し,5月,18グラムの高品位プルトニウムの抽出に成功した。また乾式法による再処理や再処理廃液のガラス固型化処理についても研究がすすめられた。
 動燃事業団では,再処理工場の詳細設計と関連して,再処理に関する試験研究,再処理化学工程に関する研究,低放射性廃液処理に関する研究等がひきつづき行なわれた。


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