§5 ウラン濃縮

 ウラン濃縮の研究開発については,遠心分離法および気体拡散法を中心として行なわれた。
 遠心分離法については,動燃事業団により,既設遠心分離機の改造による運転試験,六フッ化イオウによるイオウの同位体(イオウ-32,イオウ-34)の分離試験および回転胴の潤滑油シール部の耐久性試験等が行なわれた結果,遠心分離機の改良に対する設計上の有力な資料が得られた。
 気体拡散法については,理化学研究所および民間において隔膜の製造およびその耐蝕性等についての試験研究が行なわれた。
 なお,化学的分離法については,動燃事業団,原研,大学等において各種の方式について基礎的研究が行なわれた。


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