§2 日本原子力発電(株)東海発電所

 原電の東海発電所は,わが国最初の実用規模の原子力発電所であり,40年5月,臨界に達し,42年2月,最大出力16万6,000キロワットの発電を達成した。その後,定期点検補修のため4月から6月まで運転を停止し,7月から最大出力の竣工試験が行なわれ全出力営業運転を開始した。しかし,11月にはガス循環機の火災事故のため7日間,また,12月からはガス循環機の振動発生事故および燃料要素黒鉛スリーブ破損事故によって約100日間にわたり運転が停止された。
 これらの事故の結果,42年度の運転時間は4,311時間で,発電量は約6億キロワット時にとどまった。
 なお,43年4月から運転を再開し,その後は,順調に運転されている。


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