§5 米国原子力潜水艦ソードフィッシュ号の佐世保港寄港にともなう放射能調査
1放射能測定結果

 米国原子力潜水艦ソードフィッシュ号は,43年5月2日,佐世保港に入港し,5月11日,同港を出港した。
 ソードフィッシュ号のわが国への寄港は,43年3月,横須賀港への寄港についで,今回は2回目であった。
 ソードフィッシュ号入港の前日および直後,モニタリングボートおよびモニタリングポストにより放射能の測定を実施したが,その値は平常どおりであった。
5月6日午前,中間測定を実施した結果,一部で平常値の10〜20倍の値が一時的,かつ,局所的に散在して記録された。
 同日午後,再調査を実施し,念のため,翌7日午前再々調査を行ない,ついで9日および10日,11日の出港前後に調査を実施したが,その結果は,平常どおりであった。
 また,6日午後の再調査に際し採取した海水を後日分析した結果,鉄-59,コバルト-60など原子炉に特有な放射性核種は検出されなかった。
 なお,この間,陸上のモニタリングポストおよびモニタリングポイントによる連続測定では,寄港中および前後ともなんら異常は認められなかった。
 これらの測定結果は,付録IV-3に示すとおりである。


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