第5章 核燃料

§1 核燃料懇談会の開催

 原子力委員会は,原子力発電の進展にともない,わが国に適した核燃料サイクルを確立し,核燃料の安定供給とその有効利用をはかる観点から,昭和42年4月に策定した原子力開発利用長期計画に示した方針の具体化を早急にはかるため,核燃料懇談会を開催することとした。
 同懇談会は,学識経験者および関係各省庁の職員20名をもって構成し,海外ウラン資源確保の方策,プルトニウムの長期的有効利用,ウラン濃縮の研究開発,核燃料の民有化にともなう措置およびその他核燃料の重要事項について検討することとし,42年度中にその審議を終了することを目途として,42年6月から審議を開始した。


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