第4章 動力炉開発

§2 開発体制

 この動力炉開発計画は,わが国においてかつて経験のない大規模な開発計画であり,関係各界の総力を結集して実施する必要がある。
 新事業団は,42年度なかばに公社を改組吸収し,動力炉・核燃料開発事業団として発足し,内閣総理大臣の定める研究開発の基本方針および基本計画にもとづいて高速増殖炉および新型転換炉の研究開発を推進するとともに,公社の従来の業務を継承することとされている。
 新事業団は,研究開発の進捗状況の把握および成果の評価を行ないつつ,高速増殖炉および新型転換炉の原型炉等の設計,建設,運転等を計画的かつ総合的に実施するものである。また,新事業団は,原研,大学,国公立試験研究機関,民間企業等の協力のもとに,動力炉開発の中核的機能を果すとともに,研究開発を効率的に推進するため,その業務の一部を関係各機関および民間企業に委託するほか,必要な国際協力をもあわせて行なうこととなっている。


目次へ          第4章 第3節へ