第13章 原子力関係技術者の養成および原子力知識普及活動
§2 国内における養成訓練

2 放射線医学総合研究所

 放射線医学総合研究所(放医研)では34年度に養成訓練部が発足して以来,次の研修課程を設けて,関係技術者の養成訓練を行なっている。
 放射線防護短期課程は,35年に開設され,受講資格は,「旧専門学校または短期大学を卒業した者,またはこれと同等以上の学力を有するものであって放射線の業務に従事し,または従事しようとする者」であり,「放射線防護に必要な物理学,化学,生物学および医学の基礎知識ならびに実務上必要な技術を習得させること」を目的としている。
 放射線利用医学短期課程は,37年に開設され,受講資格は「医師,歯科医師の免許証所有者」であり,「放射線および放射性同位元素を臨床上応用している者,または将来応用しようとする者に対しこれに必要な基礎理論および技術ならびに防護に必要な知識と技術を習得させること」を目的としている。
 放射性薬剤短期課程は,39年に開設され,受講資格は「大学,旧専門学校以上の薬学または化学関係の課程を卒業した者または薬剤師免許証所持者」であり,「放射性医薬品製造供給,管理等の業務に従事し, または将来従事しようとする者に対して,放射線防護の見地から,基礎理論と技術を与えること」を目的としている。
 RI生物学基礎医学短期課程は,40年に開設され,受講資格は「大学,旧専門学校以上の理科系の課程を卒業した者,またはこれと同等以上の学力を有する者」であり,「放射性同位元素を基礎医学およびこれに関連する生物学,生化学等の分野の研究に利用し,または将来利用しようとする者に対し, これに必要な基礎理論および技術ならびに放射線の防護に必要な知識と技術を習得させること」を目的としている。
 これらの定員,期間,受講者数およびこれまでの受講者合計は,(第13-5表)に示すとおりである。

 これらの課程を受講した研修生の内訳は付録VI-7に示すとうりである。


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