第12章 国際協力
§5 科学技術者の交流

1 調査団

 41年度に各機関から諸外国に派遣された調査団は,次のとおりである。

 (1) 高速増殖炉調査団
 わが国の動力炉開発計画の立案に資するため,欧米諸国の高速増殖炉の開発計画および現状を調査することを目的に,41年5月,動力炉開発推進本部から11名が派遣された。

 (2) プルトニウム救急医療調査団
 わが国のプルトニウムの取扱者の安全を確保するため,欧米諸国の原子力施設を視察し,プルトニウム取扱者に対する医学的管理,とくに事故発生時における医学的処置とこれに関連する問題について調査するため,41年5月,科学技術庁から7名派遣された。

 (3) MHD発電調査団
 欧米諸国のMHD発電に関する研究開発の現状を調査するため,41年7月,日本原子力産業会議から10名が派遣された。

 (4) 新型転換炉に関する調査団
 新型転換炉の国際協力に関する技術的な調査を行なうことを目的として,42年1月,動力炉開発推進本部から5名が派遣された。

 (5) 原子力発電所立地調査団
 欧米諸国における原子力発電所の立地の現状およびその対策を調査し,わが国における原子力発電計画の達成に資するため,42年4月,日本原子力産業会議から16名が派遣された。


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