39年度にくらべ, トリチウム(3H),金-198(198Au)および炭素-14(14C)の核種が,医療品としての需要が増大したため,急増した。また,大線源用のコバルト‐60の量が増加しているのは,放射線化学用大線源として原研高崎研究所と名古屋工業技術試験所によるコバルト-60の大口需要に対する供給があったためである。
40年度における精製ラジオアイソトープの国内生産実績は,（第4-2表）に示すとおりであり,主として,短寿命核種の供給に力がいれられている。
40年度は,原研のJRR-3およびラジオアイソトープ製造工場による国内体制の整備の進展にともない,39年度にくらべ,全般的に増大しており,とくにランタン-140(140La),イオウ-35(35S)および金-198(198Au)の増加が顕著である。これは製鉄関係,医薬品への利用が促進されたためである。
なお,これらの輸入および国産ラジオアイソトープの供給は,主として放同協を通じて行なわれている。39年度における放同協のラジオアイソトープ出荷件数は,（第4-3表）に示すとおりである。
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