第2章 原子炉の開発利用
§6 原子力船

4 関連研究

 事業団では,原子力第1船の原子炉プラントの安全性および設計値を確認するため,臨界実験,燃料集合体模型実験,炉心構造模型実験および遮蔽効果実験を行なっている。臨界実験は,39年度に製作した燃料制御棒算を用い,原研の軽水臨界実験装置において原研との共同研究により行なわれた。
 燃料集合体模型実験および炉心構造模型実験は39年度製作した原子炉圧力容器内部構造模型およびテストループを用い,船研において,船研との共同研究により行なわれた。また,遮蔽効果実験は,モックアップを製作し,原研のJRR-4において,原研および船研との共同研究により行なわれている。
 なお,原子力船の付帯陸上施設等建設の準備および実験研究は,41年度以降に繰延べて実施されることとなった。
 また,第1船に直接関係するもの以外の原子力船に関する一般的研究としては,船研において,原子力船の安全対策,振動動揺対策などに関する研究が行なわれた。


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