7.対射能対策本部発表「環境および食品等の放射能汚染について」
つぎに掲げるものは,昭和39年度中に放射能対策本部が発表した「環境および食品等の放射能汚染について」をとりまとめたものである。
(1) 環 境
(a) 雨水の放射能
全国13カ所の気象観測所で測定している雨水の全放射能について,39年4月から40年3月までの月間降下量を示すと,つぎのとおりである。
(b) 地表付近の浮遊塵の放射能
39年6月から40年3月までの間に,5ヵ所の気象庁観測所で測定した地表付近の浮遊塵の全放射能の月間平均値は,次のとおりである。
(c) 高空浮遊塵の全放射能
防衛庁技術研究本部で行なっている10,000~12,000mの高空における浮遊塵の全放射能の39年3月から40年3月までの測定結果を月間平均値で示すと,つぎのとおりである。
(d) ストロンチウム90の月間降下量
気象研究所が東京で1ヵ月に蓄積した雨水および落下塵中に含まれているストロンチウム90について,39年1月から12月まで行なった分析結果は,つぎのとおりである。
(e) 空間線量
放射性降下物による1箇月間の積算空間線量について,理化学研究所が東京で行なった測定結果を,39年1月から40年3月までについて示すと,(第2図)のとおりである。
(2) 食 品
(a) 日常食中のストロンチウム90
全国各地の地方衛生研究所で,39年5月から8月までに集めた日常食中のストロンチウム90について,(社)分析化学研究所が分析を行なった結果は,つぎのとおりである。
(b) 飲料水中のストロンチウム90
水道水(原水)中のストロンチウム90全国各地の地方衛生研究所で,39年2月から10月までに採取した上水中のストロンチウム90について,(社)分析化学研究所が分析した結果は,つぎのとおりである。
(c) 牛乳中のストロンチウム90
(i) 畜産試験場が月寒,千葉,熊本の各地で搾乳した牛乳について行なっているストロンチウム90の分析結果を,39年1月から12月までについて示すと,つぎのとおりである。
(ii) 全国各地の地方衛生研究所で,39年中に購入した市販の牛乳中のストロンチウム90について,(社)分析化学研究所で分析した結果は,つぎのとおりである。
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