§2 国内における養成訓練

2.放射線医学総合研究所における養成訓練

 科学技術庁放射線医学総合研究所では,放射線防護課程,放射線医学利用短期課程および放射性薬剤課程を設けて関係技術者の養成訓練を行なっている。
 放射線防護課程は,定員30名,期間8週間である。受講資格は旧専門学校または短期大学卒業以上の学歴を有することであり,放射線防護に従事している者または従事しようとしている者を対象としている。39年度には,第10回課程が9月から,第11回課程が10月からひらかれた。受講者は第10回課程が30名,第11回課程が31名であり,課程開設以来の受講者合計は337名となった。
 放射線医学利用短期課程は,定員16名,期間4週間であり,医師を対象としている。39年度には,第6回課程が5月から,第7回課程が11月からひらかれた。受講者はそれぞれ16名であり,課程開設以来の受講者合計は112名となった。
 放射性薬剤課程は,定員20名,期間4週間であり,放射性医薬品の製造,供給,管理等の業務に従事している薬剤師等の技術者を対象に,放射線防護の見地からその基礎理論を教えることを目的としている。この課程は39年度に創設されたもであり,第1回課程が4月から行なわれた。受講者は20名であった。
 これらの課程の受講者の内訳は,付録IV-20に示すとおりである。


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