第7章 国際協力

§1 国際原子力機関の活動

 国際原子力機関(IAEA)は,昭和32年,世界における原子力平和利用の推進と拡大を目的として,国際連合の主導のもとに設立された。設立当初53箇国にすぎなかった加盟国は,年とともに増加し,38年度末には88箇国,さらに39年度末にキプロス,ケニヤ,クエイトおよびマダガスカルの4箇国を加えて総計92箇国に達した。
 39年度に実施されたIAEAの活動は,パネル,シンポジウム,セミナー等の国際会議の開催,技術援助,フェローシップの供与,研究委託,共同研究の実施,研究所の運営ならびに保障措置制度の整備および実施であった。
 以下,これらの活動のうち,わが国に関係あるものについて述べる。なお,保障措置については,とくに重要な問題であるので,項を改めて記述する。


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